乳がん告知はスタートライン

切ってしまえば終わりだと軽く考えていた乳がん。乳がん告知はスタートラインにたったにすぎない。その後再発、再々発。ただいまホルモン療法継続中。治療のこと、お金のこと、気の持ち方で大きく変われることなど、私なりに体験したことを書いていくブログです。

1回目の乳がん手術に掛ったお金は18万  ビギナーズラックだったのか?

正直言えば、1回目で終わると思っていた。まさか、2回目、3回目が待っているとは思わなかった。

メンタル的には落ち込むことなく「明るい乳がん患者」でいられるのだが、やはり弱小個人事業主にズドーンと圧し掛かってくるのは、治療費である。

いままで、病気で病院にお世話になることなどなかった私にとって、貯金なし、借金ありの状態で「手術」「通院」「薬」「その他」もろもろの出費。その上、仕事なし、となれれば、もうアウトである。

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 限度額適用認定証の交付  は 入院前にしておくべき

限度額適用認定証」というものがあることを、ご主人が胃がんで入院された経験をもつ友人から聞いた。入院前に入院費の支払いのために借金をした友人だ。

「いまはね、限度額適用認定証を出しておけば、10万準備しておけば大丈夫。主人の時にはなかったものね」と友人は言った。ただ、入院費を借金した友人だったが、ガン保険には入っていたので、その後の治療費には困らなかった。

まずは手続き

入院前に健康保険の窓口に行き、手続きをした。数日で郵送されてきた。それを病院の受付に出せばいい。

請求される医療費が、高額療養費制度の自己負担限度額までを支払えばその後は支払いをしなくても済む。私の場合は入院だったために、退院時に9万弱を払って退院した。

 

乳がん術後の通院にも適用の「限度額適用認定証」

私の初の乳がん手術は2012年の5月だった。

友人から「限度額適用認定証」の話を聞いたのは、まだ自分が乳がんであることは知らない年明けの1月だった。

 

私は在宅で、文字入力や文字起こしなどの仕事をしている。

偶然にも2月に「国民健康保険について」という冊子のテキスト依頼があった。

人さまよりも先に情報が聞けたり、読めたりするというのが利点でもある。

「そうか、限度額適用認定証っていう、助かる制度があるんだ」と思いながら入力をした。
「へぇ~、4月からは通院でも使えるんだ」「病院ごとに計算するのかぁ」そんなことを思いながら入力をしていた。

 

それから3か月後。

まさか「限度額適用認定証」を私が交付してもらい、最大限に活用することになるとは。

 

限度額適用認定は、2012年の4月から通院でも同一病院で1日~月末までの1か月間に掛かった医療費に適用されるようになった。

つまり私の場合は5月1日に初めて病院に行き、乳がんを確定するためのもろもろの検査、手術準備のための検査などで4~5日、通院をした。

23日に左・右ともに乳がん温存術で手術。1週間で退院でしたから、初診から退院までを1か月で終わらせたことになる。限度額適用認定証を提出していたために、すべてが9万弱で済んだわけである。月をまたぐと2倍になったわけだから。

通院分は現金で支払っていたために、後から払い戻された。

 

まるで、計算でもして入院したかのように。助かった、ありがたかった。

 

明るい乳がん患者のモチベーションは? 

退院後、胸の中に溜まる水を注射器で抜かなければならず、毎朝通院した。

それを私は「朝の搾乳」と名付け、乳牛にでもなった気分で抜いてもらった。

そのうち、先生も「朝の搾乳」と言ってくれるようになった。

6月に入ったこの「朝の搾乳」と術後5年間服用するホルモン剤は通常の3割負担。

 限度額適用にはならなかった。(9万も掛からなかったわけでそれはそれで助かるけど)

 

放射線治療開始 左・右ダブルの照射→治療費も2倍

少し間を開けて、8月の末に放射線治療のために紹介先の病院へ行った。

いろいろ検査をして、治療方針を決め、9月に入ってからやることになった。

8月末の検査の料金は次の診察で結果がでてからの請求ということで、払うべき2万ちょっとは9月の請求になった。

私の場合、左右両方に照射するために、被爆も2倍だが、治療費も2倍ということになる。

結果として、9月の1か月で放射線治療の最初から最後までが終わることになり、9万弱を払ったところで支払いは終わった。

 

こうして、1回目の乳がんの治療費は合計18万弱で済んだ。

ビギナーズラックとでもいうか、偶然にも月をまたがずに治療ができたので。

 

まとめ

ただ、掛かるのは、病院代だけではすまない。いろんなものにお金もかかるのが、まだこの時はわからなかった。

お金、お金とお金の話ばかり言っているが、やはりお金がないと治療も受けられないし、治療するにはお金は必要だ。

 

いまさらではあるが、「がん保険」は入っておくべきだった。

 

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