2014年1月の左腋リンパ節郭清(かくせい)の手術、抗がん剤投与の後は、ホルモン剤と3か月ごとの検診をしながら、何事もなく、3年9か月が過ぎた。
定期検診のために病院に行った。
血液検査の後、エコー検査。左胸に乳がんらしきものを発見。
その場で急きょ、穿刺(せんし)吸引細胞診や針生検をすることになった。長い針をしこりに刺して、それを組織検査に出して乳がんを確定するための検査である。
- 今回はビリビリで奇跡的にエコー診断中に乳がん発見。
- 乳がん部分切除で1週間の入院。術後は抗がん剤+放射線治療
- いまなら何とかなる。「抗がん剤+放射線」の治療を受けることを決断する。
- 「赤い悪魔」FEC100療法4クールとDOC補助療法4クールが始まる
- まとめ
今回はビリビリで奇跡的にエコー診断中に乳がん発見。
血液検査にも問題はなく、いつもの流れでエコー検査。左胸を左に右に行ったり来たりしながらのいつもの検査。ある部分に来るとビリビリっと電気が走るような気がした。
またそこに来るとビリっ。
先生に「先生、そこビリっと来るんですけれども」。何度もそこを入念に行き来する。
その度に、ビリっと電気が走る。
漏電(?)しているわけでもないし、エコー検査は、乳がんを検知するとビリっとくるようなものでもない。
でも、ビリっとくる。
「ありますね」と先生。
「ビリっとくるのは関係ないですよね」と私。
すぐに穿刺(せんし)吸引細胞診と針生検をした。1週間後の結果は「両側乳がん術後再発」だった。
乳がん部分切除で1週間の入院。術後は抗がん剤+放射線治療
術前の説明では、「術後は放射線治療をしましょう」だった。
「放射線治療なら楽勝!」だと思っていた。
術後3日目。先生が病室に来て、「抗がん剤もやっておきましょう」。
「えっ?」話が違う。
術前にはわからなかったが、手術中に皮膚に小さな赤くなっている部分があり、それも切除したそうだ。(後で結果を見てみると、皮膚がん転移と書いてある)
先生としては、もうこれを最後にしたいらしく、「徹底的に乳がん細胞を叩いておきたい」らしい。
いまなら何とかなる。「抗がん剤+放射線」の治療を受けることを決断する。
ちょっと考えはしたが、今ならまだ耐えられる(62歳)。仕事もいまならまだあるし、治療費もなんとかなるかも。
その時になれば、手術・抗がん剤などはいまよりも体力的にきついだろう。そして仕事ができなくなるかも知れない。
さすがの私もちょっと考えた。
いまなら何とかできる「よし、やろう」と決断した。
「赤い悪魔」FEC100療法4クールとDOC補助療法4クールが始まる
普通なら、もう他のところに転移していてもおかしくないということである。
何の違和感もなく、点滴を入れる。点滴液が何本かあるのだが、途中から赤色の点滴液に変わる。
吐き気こそなかったが、だるい、頭がいたい。部屋の明かりやテレビなどの光が目に入ると目が痛い。テレビの音が頭に響く。3日間くらいは、トイレ以外は、ほぼ横になっていた。
最初にお好み焼きをデリバリーしてもらった。おいしく食べることができた。焼肉を食べに行った。おいしかった。
あとでわかったことなのだが、お肉がおいしいのではなく、お好み焼きがおいしいのではなく、味の濃いタレやソースでおいしく感じただけだった。
3日目くらいから、舌が真っ白になる。これは2週間目にはきれいに治る。
前回同様、14日目で髪の毛はみごとに抜け落ちた。前回は丸くドーナツ状に髪の毛が残り、それを天使の輪と名付けて、楽しんだのだが、今回はみごとに1本残らず抜け落ちた。
まとめ
抗がん剤といえば、いろいろな副作用が出てくるが、薬により、人により出る副作用はまちまちである。
ただ、乳がんの場合の副作用は「脱毛だけは必須」と言われる。
脱毛とは頭の髪の毛だけではない。毛という毛が、みな抜け落ちるのだ。眉毛もまつ毛も体毛も。
いろいろな副作用に対する薬なども、都度処方してもらうのだが、私は、アロマオイルや、看護師の勧めるサプリなどを利用して、5か月間、8回の抗がん剤を乗り切った。
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まだ、放射線治療が残っている。
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