私は6年間に3度の乳がんの手術をした。
抗がん剤治療は2度の経験がある。
髪の毛が抜けるのは当然であるが、実は体中の毛という毛がすべて抜け落ちるのだ。
- 抗がん剤副作用で脱毛する頭髪のためウイッグの準備
- お風呂の排水溝には必ずネットをかぶせて!
- 抜け毛の掃除は粘着のコロコロクリーナーやガムテープがおすすめ!
- 頭皮の保護は、保湿クリームと綿の帽子で!
- 眉毛はスマホと10倍拡大鏡と眉毛ティントで
- つけまつげは練習するも使用を断念!
- 抗がん剤副作用で鼻毛も抜ける。マスクで対応
- 爪のダメージは胡粉ネイルで保護
- まとめ
抗がん剤副作用で脱毛する頭髪のためウイッグの準備
髪の毛が抜けるのは始めから分かっていた。
抗がん剤治療が始まる前に、私はウイッグを購入し、「今から戦うぞ!」と気合をいれるために散髪屋さんで「丸坊主」にしてもらった。
お風呂の排水溝には必ずネットをかぶせて!
髪の毛が抜け始めるのは14日目くらいから。私の場合は丸坊主にしていたためか、14日目でほとんどが抜け落ちた。(残った髪の毛はガムテープでペタペタして取ったため!)
シャンプー後、湯舟につかってびっくりした。体に貼り付いていた髪の毛が、湯舟につかったことでプカプカと浮かんだのだ。湯舟一面真っ黒になった。
私は髪の毛を短くしていたので大丈夫だったが、髪の毛の長い人は排水溝にネットなどを付けておくほうがいいなと思った。髪の毛がパイプに詰まると後の掃除が大変である。
抜け毛の掃除は粘着のコロコロクリーナーやガムテープがおすすめ!
抜けた毛は、体や服などにくっついていて、部屋中が抜け毛だらけになる。
私の抜け毛は5ミリ程度だったので、あまり目立たなかったが、それでも部屋中に落ちていた。抜けるのは体毛すべてなので、気づかないうちに抜け毛が飛散する。
体調がよくない時などはいちいち掃除機を持ち出すよりは、コロコロクリーナーやガムテープを手近なところに置いておき、つどペタペタとするのがいいと思った。
ルンバ(自走式掃除機)もかなり役立った。
抜け落ちるまでは、バンダナやタオル帽子、使い捨ての不織布でできたキャップなどを被っておけば、室内の抜け毛の飛散を少しでも防ぐことができる。
頭皮の保護は、保湿クリームと綿の帽子で!
抗がん剤の副作用での脱毛は、一気に抜けてしまうのだ。頭皮も突然丸裸にされるわけである。抗がん剤の影響で免疫力も落ちている。
髪の毛に守られていた頭皮は突然の脱毛で乾燥し、ひび割れた感じになった。
1度目の抗がん剤治療は冬に向かう時だったので、寒さも頭皮を直撃する。
頭が寒いのでニット帽を被ると湿疹ができた。皮膚が敏感になっているので、柔らかいタオルやガーゼなど綿などでできた帽子がおすすめである。真冬はその上に保温のためのニット帽を被った。
ひび割れた頭皮には保湿クリームを塗った。皮膚がかなり敏感になっていたので、敏感肌用の保湿クリームを使った。
2度目の抗がん剤治療は夏に向かう時だった。体毛すべてが抜け落ちるので、紫外線の直撃を受ける。紫外線アレルギーを起こしてしまった。
日焼け止めクリームも敏感肌用を使用した。暑くても肌の露出は最小限にした。
治療中に使った保湿ローションは花王キュレル↓↓↓
日焼け止めクリームは花王キュレル↓↓↓
抗がん剤治療終了後の保湿クリームはセタフィルを使った。現在も継続使用中である。
眉毛はスマホと10倍拡大鏡と眉毛ティントで
次に抜け始めるのが眉毛とまつ毛だ。
頭はお気に入りのウイッグを被ればいい。毎日使うと付け方も上手になる。帽子を被る感覚でさっと被ってお出かけできる。
困るのが眉毛とまつ毛である。もともと眉毛を描くのが苦手であった。
眉毛があるからなんとか描けていたけど、まったく何もないキャンパスに眉毛を描くのは至難の業であった。
そのために、まず抜ける前に眉毛がある状態で写真を撮っておいた。
脱毛後は、スマホを活用した
10倍の拡大鏡を使って、とりあえず、ペンシルで薄く左右の眉毛を描く。
スマホで自撮りをする。その画像を見て調整していく。画像は左右が逆に写っているから間違わないように注意する。何度も自撮りしては修正していった。
夜に使ったのは眉毛ティント
眉ティントとは、眉の形に沿って塗り時間をおいて剥がすと角質に色が定着し、1~7日程度その色をキープしてくれるというものである。
私は顔の肌にトラブルはでなかったので、眉毛ティントを使っていた。人によっては刺激が強すぎるかもしれないのでパッチテストをしてから使用したほうがいい。
夜、眉毛の形に塗って、朝剥がす。塗っておくだけで剥がさないタイプもある。眉型に着色しているので、それを下敷きにパウダーアイブロウなどで描き足す。
眉毛がないところに塗るので、慣れるまでは時間がかかるが、眉ティントをうまく使うと朝の眉を描く時間が短縮された。
つけまつげは練習するも使用を断念!
まつ毛もなくなると顔の印象が変わってしまう。
何度か練習してみたが、私は上手に使うことができなかった。
つけまつげ用の接着糊は刺激の少ないものがいい。接着糊で少しかぶれてしまった。
抗がん剤の副作用で涙が出るようになって、せっかく付けたつけまつげも剥がれてしまう。
10倍の拡大鏡は、眉毛やつけまつげを付けるとき、肌の状態を見るのにとても便利だった。
メガネやサングラスを使用するのもいい
まつ毛がなくなると、目にゴミも入りやすくなる。メガネ等を使用すると、眉毛・まつ毛の脱毛も目立たずカバーできるという利点もある。
抗がん剤副作用で鼻毛も抜ける。マスクで対応
鼻毛はフィルターの役目をしている。冬場だと、鼻毛がないので鼻水がストレートに流れ落ちる。
逆に、鼻から空気以外のものもフィルターがない分、全部吸い込んでしまい、むせてしまったりもした。ウイルス対策も込めて、抗がん剤が終わるまでのマスクは必須である。
顔や手足の産毛まで全身脱毛するので、見た目はきれいに見えたりもする。しかし、肌は直撃を受けるので発毛までは気をつけること。
爪のダメージは胡粉ネイルで保護
2度目の抗がん剤の副作用で一番ダメージを受けたのが爪だった。
私は普段はネイルをしない。しかし、あまりにも爪のダメージが大きかったために、人前に出るときは、爪に影響の少ないと言われる胡粉ネイルを使ってみた。
胡粉ネイルとはホタテ貝殻の微粉末から作られる顔料を利用してつくられている。有機溶剤を一切使用していないので、抗がん剤の治療中でも安心・安全に使える。
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まとめ
普段は気にもしていない「体毛」であるが、体を守るためにあるんだなと妙に納得した。
抗がん剤治療中は、肌もとても敏感になっているので、いままで使用していたものも合わなくなったりもする。なるべく刺激の少ないものを選んで使うのがいいかなと思った。
あまり神経質になっても「心」が病気になってしまうので、自分に合うものを見つけながら、発毛を待つことにしよう。
私は「選ばれし者のみが受けることのできる抗がん剤!」と勇者になったイメージで抗がん剤治療~脱毛~発毛までを過ごした。
何故ならば、私は一人ピンクリボン運動をする「明るい乳がん患者」なのだから!
いつもお読みいただきありがとうございます。
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