「冷えは万病の元」と言われ、我慢すると体のさまざまなところに不調が生じ、思わぬ病気を引き起こす。私は、冬よりもむしろ暑い夏に足首の「冷え」に悩んでいる。
私の「冷え対策」を紹介してみたい。
「冷え」の主な原因は
- エアコンが整った環境
- 運動不足による筋肉の衰え
- ストレス過多の生活
- おしゃれを優先した薄着ファッション
- 冷たい食べ物や飲み物
- 睡眠不足などの生活習慣
などからくるそうだ。
体の冷えを感じると脳は「温めろ」と指令を出し、全身に血液を巡らせて体温を保とうとする。しかし、自律神経やホルモンバランスが崩れると、体温調節機能がうまく働かず、冷えを引き起こす。
細胞ががん化するリスクが高まる。
生きていく上で重要な役割を担うたんぱく質の一つに酵素がある。食べ物を消化吸収し、細胞の基礎代謝や免疫力アップ、呼吸をしたり筋肉を動かしたりと、すべての生命活動に関与している。
体内で酵素が最も活性化する温度は38~40度。冷えが続き酵素の働きが鈍くなると代謝が悪化。
必要なものが作られず、体内の老廃物もたまりやすくなる。その結果、たるみや下半身太り、貧血、疲労、腰痛、肩凝り、頭痛、アレルギー、糖尿病、関節リウマチ、脳疾患、心疾患など、さまざまな症状が表れてくる。
酵素の力が弱まり遺伝子の傷の修復がうまくいかなくなると、細胞ががん化するリスクも高まると指摘されている。
実は夏の体は冷えている
冬は寒いので、それだけで無意識のうちに防寒をしている。
夏は暑いので、ついつい無防備になってしまう。冷えていることに気づかない。
暑さをしのぐために氷の入った冷たい飲みのものをたくさん飲んだり、冷房の効いているところで過ごしたりすることが増える夏。夏の体は意外と冷えている。
とにかく「首、手首、足首」3つの首を温めよう
特に首・手首・足首は「3つの首」ともいわれ、体温調整するために有効な場所。太い動脈が皮膚に近いところにあるので、ここを温めることで効率よく全身を温めることができる。腸や子宮のあるお腹周りも大切な温めポイントだ。
冷えから体を守る3つのポイント
1.衣服の調整で体温を上げる
暑い夏こそカーディガンやストール、ひざかけを持参。寒いと感じたらさっと羽織って、エアコンの冷気から体を守ろう。
特に首、手首、足首の「3つの首」を温めること。
2.温かい飲み物を飲む
夏はどうしても冷たい飲み物をたくさん飲んでしまうが、冷えた飲み物は内臓からさらに体を冷やしてしまう。冷えが気になる時は、常温か温かい飲み物を飲むのがオススメ。
私が夏でも飲むのがホットココアにショウガを入れたジンジャーココア。ショウガの「ジンゲロール」とココアの「ポリフェノール」に、手足を温め血行を促進する効果があるとされている。
外出時、コンビニで買うのは常温コーナーの飲料水。
常温飲料を飲みだして3度目の夏になる。
最初は「えっ?」と思ったが、慣れてくると常温でもおいしく感じるようになった。
3.運動で体を温める
適度に体を動かすのも、体を温めるのに効果的だ。
しかし、運動することが死ぬほど嫌いな私がするのは
- 足指を動かす
- 下半身を回す
- つま先立ちする程度の運動だ。
これだけでも、体の血行を良くすることができる。
私のおすすめ「冷え対策」グッズ
- 足湯こたつ
- 足湯バケツ
- ストレッチボード
- エアーマッサージャー
- アロマオイル
- レッグウォーマーいろいろ
- 温活CD
足湯こたつ
もう10年近く冬場に使用している。在宅でのデスクワークの私は、足を突っ込んで冷え対策に使用。夏場でも時々出番あり。
足を1本ずつ入れるようになっているが、立ったり座ったりの頻度が高いので、最初からついている布を取り外し、布を筒状に縫ったものを使っている。足の出し入れが簡単だ。ただ、長時間使用するとかかとなどが乾燥するので、保湿クリームを塗ることも忘れずに。
足湯バケツ
年中使用している。
電動フットバスも使ってみたが、浅すぎるのと準備・片づけに時間がかかる。
私はふくらはぎも温めたかったので、わりと深めのバケツを探した。折りたたみできるバケツもあるが、値段と持ち運びを考えて普通のバケツタイプも購入してみた。
折りたためないだけに使用しない時には邪魔にはなる。
左右別々にと長方形のゴミ箱を2個買って使用してみたが、いまだに使い続けているのはこの普通のバケツタイプのものだ。
仕事中、机の下で使う時にはキャスター付きの台の上にバケツを置くと楽々動くので、一番使いやすい位置に動かせる。(私は在宅で仕事をしているので、こんな使い方ができる)
冷めることも考えて、熱めのお湯をバケツにいれる。アロマオイルを垂らす。(その日の気分で)
抗がん剤治療中は、爪やかかとの角質化もこの足湯バケツに入浴剤やアロマオイルを入れてゆっくりと足をつけて、柔らかくなったところでタオルで優しくこすったり、綿棒で爪の周りの角質を取ったりするためにも使っていた。
ストレッチボード
運動をしない上に、冷えで年中足首が固まっている感じがする。
時々アキレス腱延ばしに使っている。角度が3段階に調整できる。
初めて使った時は、1段階でも立てなかった。いまは一番急な角度でもOKになった。
角度をつける棒が抜けやすい。しっかりと押し込んで使わないと危ない。
しっかりと押し込むと抜けなくなり、安心して使うことができている。
複数人で使い、角度を都度変えるときは、しっかりと押し込むことを忘れないで!
エアーマッサージャー
主にむくみ用に使用しているが、使用中足裏を温めることができるので、冷え対策の仕上げに使用中。「今日は足が細い!」と感じたときに計測してみると
普段(むくんでいる)35センチ→30センチになっていた。
アロマオイル
冷えに効くと言われているアロマオイルを入浴時・足湯の時に使用している。
足のマッサージにも使っている。
ローズマリー×オレンジスイートは足湯に最適
ヒノキ×柚子でアロマバス
グレープフルーツやレモングラスをココナッツオイルで薄めて、上へ上へ向かってマッサージする。
レッグウォーマー・着圧ハイソックスなどいろいろ
レッグウォーマーを使うのは冬だけではない。
エアコンの効いている車の中。冷気は足元に溜まっている。
運転中に使用し、車外に出るときにはさっと取り外せるように巻き付けタイプを使用している。
巻き付けタイプは本当に便利である。
冬場は小さいカイロを入れることができる。
羽毛の足首ウォーマー。これも巻き付けタイプなので、外出時に足元が冷える時に、バッグからさっと取り出して、靴をはいたまま足首に巻くことができるのでとても便利。
羽毛なので、小さく丸めてポーチに入れてバックの中に常備している。
部屋の中で使う時は、長めのレッグウォーマーを冷える場所に合わせて、ひざまで伸ばしたり、クシュクシュと縮ませて使ったりしている。
温活CD
買ったばかりでまだ効果は不明。でもいい感じの音楽である。
在宅仕事の私はヒーリングミュージックを流しながら仕事をしている。
おわりに
私の乳がんはいまのところなりを潜めてくれているが、「冷えは細胞をがん化させる」と聞いて、気を付けなければと思った。
普段は在宅で仕事をしているので、割と自由に冷え対策もできているが、先日2日にわたって葬儀に出席した。運転往復2時間。冷房が効いた斎場。
車の中の冷え対策として、巻くタイプの足首ウォーマーなどを使ってしのいだが、さすがに式場では使えなかった。
帰ってきて2日が経つが、いまだに足首は冷凍されている気がする。
足首が冷えると固くなる。足首が固くなるとつまづきやすくなる。
私は63歳の「明るい乳がん患者」である。
後遺症と老化のダブルで押し寄せてくる「冷え」と戦っている。
また、何かいい「冷え対策グッズ」を見つけたら紹介していきたい。
何故なら私は一人ピンクリボン運動をする「明るい乳がん患者」なのだから。
いつもお読みいただきありがとうございます。
ポチっと押していただけると励みになります。